フューチャーサイダー、デビューからその手に掴んだものを示しつつ新たなスタートを切った1周年記念ライブ「この6人とでは絶対に上にいける」

2023年10月25日

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フューチャーサイダーが、10/20（金）に1st Anniversary OnemanLIVEを開催した。ちょうど1年前の同じ日にデビューを果たし、今回の会場である神田明神ホールはデビューライブの場所でもある。丸一年経った同グループは何を得て、何を掴んだのか。さらには新メンバーの櫻衣まい、瑞野ひよりが加入して新体制お披露目ライブでもあった。そんな記念すべきライブでどのような成長を見せたのか、何を表現したのか。そんなライブの様子をレポートでお届けする。

この1周年記念ライブでは、1年前のデビューライブと全く同じセットが組まれていた。1年前と同じ日付、同じ会場、同じステージセット。とても粋な演出である。これまでの期間で成長した姿を見せることと、新たな体制になって改めてスタートを切ること。さまざまな要素が重なったライブを前に、期待に胸が躍るファンの姿がそこにはあった。

開演時間になるとOP映像が流れた。その映像は1年間を表す365の数字が表示され、カウントが減り1になる。その後、思い出写真が数々映し出されて、とてもエモい雰囲気に。

6人は新Tシャツをアレンジした衣装を身に纏い、それぞれのメンバーカラーの可愛らしいリボンを付けて登場。早速、クラップを要求し、最初から鳴っていたクラップがどんどん濃く鳴り響いて会場が温まっていった。

1周年記念ライブはデビューライブと同様に「⻘⾊シルエット」で封切られた。<そっと胸を鳴らすのこのまま時間が止まればいいきっと、この気持ちは恋だ>というフレーズを歌うと、心が震える感覚があった。デビューライブの時はまだまだこれからで、蒼さはあったが、このステージでは美しい歌唱、佇まいを見せ、すぐに1年間の成長を感じることができた。躍動的なステップも、想いのこもった歌唱も、この記念すべきライブへ向けられた気合の現れ。新メンバーの2名もファンからの熱い声援を受けて堂々とパフォーマンス。新体制初のステージではあるものの、6人がどんどんシンクロしていく感覚が見てとれた。さらには、フロアのオーディエンス、メンバー全員の心の温度を上げていった。

1曲目から大きな進歩と新たな側面を見せ付けた後、ラブリーな人気曲「愛⽇和」をドロップ。カラフルな照明が当たるステージと綺麗な音色の中で、メンバーは時に滑らかに、時に活発に踊って、より虜に。この楽曲を愛らしく表現しながら、笑顔が煌めくのも印象的。

最初のMCでは自己紹介に加えて、それぞれが1年の変化を述べた。活動のために上京した瑞野ひよりは「上京して初めて渋谷のハチ公の犬を見つけました！」とフレッシュさたっぷりのコメントをしていた。その後に「新メンバーのフューチャーサイダーはいかがですかー？」と聞くと、大きな声が返ってきていた。

MCを経て熱狂のブロックを繰り広げる6人。

”チャイダー好きかー！？”とフロアに問うと大きな声が巻き起こる。そして、まずは「”エン”カウンターアドベンチャー」から展開。曲中にCO2が何度も放出されたことと、愉快なサウンドに合わせてジャンプしたり、手を大きく振り回したりなどノリノリのダンスがワクワク感を増幅させる。手を繋いで円になるパートや”Yeah!”と声を出す箇所もチャイダーらしい。曲の終盤では下手、上手へ移動して腕を回し、観客も合わせて腕を振り回して心を一つにしていく。そんな様子がピースフルな雰囲気を作り上げる。このように映えるような楽曲だけでなく、アッパーナンバーを全力で披露できるところにも、6人のポテンシャルの高さを感じる。

間髪入れずに展開した「フューチャーファイター」では違う顔を見せるように、ギターサウンドにマッチしたパワフルな歌唱とたくましいパフォーマンスで魅了する。<行け future!> <未来へ今走れ!>と拳を掲げながら歌って、この先の6人の明るい未来を指し示す。

「初恋チャイダー」ではラブリーに、キラキラと輝く。サビでは勢いよく親指、人差し指を立てた手を振っていく。呼応するようにオーディエンスが振りコピを見せる姿も。みんながチャイダーのステージに夢中になり、エンジョイしていた。

MCでの記念撮影を挟んで、次は事前にアナウンスしていた新曲を披露。タイトルは「TE TO TE」。心地良いメロディーと、手と手を繋いで希望に向かう団結を描いた歌詞はかなり心に響く。<高い壁も苦難も乗り越えられるみんないるから>という詞は、フューチャーサイダーと重なる。きっと誰しも不安や失敗もあるし、この先の未来は想像もつかない。だけど、それを全部楽しんでいこうよ、成功のためのたくさんの困難・失敗はきっと今後に繋がるから手を繋いで同じ瞬間を一緒に描こうよ、とフューチャーサイダーらしいメッセージに感じる。さらには、<一度きりのこの今を>という歌詞も、グループテーマにピッタリ。
そんな想いやメッセージ性のある言葉を、タイトルにもある”手”を中心としたダンスと美しい歌唱で十分に表現していった。”オオオー！”で観客が手を上げながら一緒に歌い上げる場面も。

既にMV、サブスクも解禁されているので、映像や楽曲からそのメッセージを感じて欲しい。

想いを強く乗せた新曲の次は「存在証明」を投下。同曲もメッセージ性のある楽曲。<いつの日かこぼしてきた涙も笑顔も思い出って呼べるのかな？>とこの詩を通して問う。この1年間では様々な出来事があったし、この先もきっとあることだろう。ただ、失敗も成功も全てが思い出となって昇華される。フューチャーサイダーはそれを常に掲げ、これまでもこれからも歌い紡ぐ。”シャングリラ”、つまりはみんなの理想郷へ。フューチャーサイダーが勇気と愛をもたらし、みんなの希望になる。そしてみんなで一緒に夢を叶えていく。それがフューチャーサイダーというグループの存在意義であり、存在の証明でもある。このステージを通して、全員が想いを募らせていった。

人気曲「エアラブ」で盛況に拍車をかけ、「どんな⻘を」では美麗な光景を映し出し、心を爽やかな青色へと染め上げた。

前述の「TE TO TE」MV公開などをお知らせを挟んだのち、本編はラストスパートへ。

サプライズでもう一曲の新曲披露を行った。タイトルは「YAKIMOCHI！」。乙女心を投影する共感できる歌詞と、キャッチーなメロディーが特徴的な楽曲である。カラフルなライティングによって愉しげなステージに仕上げた上で、全力カワイイを振り撒いていた。
耳に残るような中毒性のある同楽曲は、踊りやすくキュートな振り付けのため、ぜひ真似して欲しい。今後もこの楽曲にも注目したいところだ。

続けて、”運命主義”と語り、何度も聴きたくなる王道アイドルソング「マジックシック」、この光景が”全て輝いて見える”「Gimme a star!!」の2曲を披露。みんながヒートアップし、
跳ね返るほどの大きな声援が巻き起こっていた。

本編の楽曲披露は終了したが、ステージを去る前に一人ひとりがコメントを残していった。

彩菜まり「1年前にこの神田明神ホールでお披露目をしてから、その1年間で出会ってくれたみんなと、私を含めたこの大切な6人の仲間たちと一緒にこの日を迎えられて、本当に嬉しいです。今日から2年目がスタートする実感がめちゃめちゃ湧いていて、2人の新メンバーという新たな仲間とも出会えて、6人でこれから新体制が始まるということで、2年目もどこを切り取ってもとっても素敵な青春、1秒1秒、青春の日々を過ごしていきたいです。ぜひ一緒に青春してください！」

瑞野ひより「フューチャーサイダーに入ってから歌とか歌詞とか立ち位置とか踊りとか、いっぱい覚えることがあって不安だったんですけど、こうして皆さんと幸せな時間を過ごせて、フューチャーサイダーとしてデビューすることができて、すごく嬉しく思いましたし、とても楽しいです。これからアイドルとしてもっともっと成長していけるように、一生懸命頑張ります！今日はデビューした特別な日なので、忘れられないような一日になりました。ありがとうございました！」

瀬乃みく「これからもっと大きなイベントに出るために頑張っていて、何に出られるかは今は分からないんですけれど、やっぱりフューチャーサイダーの良さって、ありふれた日常に青春があることだと思うんですよ。だから、これからこの6人と応援してくれる皆さんと、何気ない日常を全力で楽しんで青春していきたいなって今日改めて思いました。1年前に比べると、たくさんの人がこうして見てくれているなと思うので、もっともっと色んなことに挑戦して頑張っていきたいです！これからも応援よろしくお願いします」

桜歌ひな「今日、初めて6人でこのステージに立ってライブをしたんですけれど、やっぱり6人いるからこそできることとか、出せる迫力とか、このメンバーだからこそできるライブがあると思ったので、これからもこの6人と皆さんで色んなことを経験して、もっともっと素敵な、私たちらしいライブを作り上げていきたいと思いました。私自身、ライブをするのが好きだし、みんなにもフューチャーサイダーのライブが大好きだと思ってもらいたいので、もっともっと胸を張って私たちも皆さんもフューチャーサイダーのライブは良いぞって言えるくらい、ライブで魅せれることができるアイドルグループになりたいと思いました。これからのフューチャーサイダーも楽しみにしていてください！」

本多あおい「こうして初めて6人でステージに立って、この6人とでは絶対に上にいけるなと思った1日だったし、これからもっともっと6人で色んなことをして、みんなと一緒に青春を作っていきたいなとすごく思いました。私たちはフューチャーサイダーなので、未来に向かって弾けていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました！」

櫻衣まい「久々にアイドルとしてステージに立つので、本当に本当に緊張してたんですけど、サイリウムがキラキラで、みんなの大きな声がすごく素敵で幸せでした。この2ヶ月、本当にたくさん頑張ったので、たくさん褒められたいです。でももっともっとパフォーマンスを頑張って、フューチャーサイダーとして良いライブができるようになっていきたいです。私はあまり青春という感じの人生を送ってきてなくて、青春とはなんだろうってまだ分からないんですけど、この6人のフューチャーサイダーとここにいるみんなで、『これって青春だよね』という、楽しくてキラキラの思い出をたくさん作っていきたいです」

今の感情をそのまま言葉にして伝えていた。その後、6人がステージを去ると、すぐに大きなアンコールが会場を包んだ。
メンバーは再登場し、アンコールに応えて「エアラブ」を再度披露。熱量は最高潮に達し、フューチャーサイダーの1周年記念ライブは幕を閉じた。

最後にフューチャーサイダーからお知らせが。

・2024年4月11日(木) フューチャーサイダー3rdワンマンライブ新宿BLAZEにて開催！

・2024年2月3日(土)～4日(日) 海外(東南アジア)イベント出演決定！

詳細は追って発表される。

テーマや考え抜かれた意味をライブへ投影しているフューチャーサイダーの3rdワンマンライブがどのようになるか、今からとても楽しみだ。
さらに海外でも華麗なステージを見せてくれるだろう。
どちらもファンは期待しておきたい。

「今日からこの6人でフューチャーサイダーです」とライブで述べた通り、この6人でこれから歩んでいく。1年の歳月を経て一皮剥けた4人のメンバーに、心強い2名の仲間が加わったフューチャーサイダーは、この先も素敵な青春を描くことだろう。フューチャーサイダー発足前のオーディションのテーマが「掴め、その手で。」だった訳だが、その手に掴んだものはとても大きなもので、かけがえのない日々だった。過去も今も未来もフューチャーサイダーとの時間は、きっと色褪せないし、心に刻まれていく。それはファンからの支えがあるからこそだ。まだまだその手にはもっと大きなものを掴んでいくに違いない。そのためにもステージに立ち続ける。

もしかしたら歩んでいる道の途中では失敗もあるだろうし、困難もあるかもしれない。だけど、困難の先には成功があるとこの6人は真摯に受け止め、負けない気持ちを持って、力強く乗り越えていってくれるはず。2年目も全員が”手と手”を繋ぎ、一丸となって高みを目指していく。ありふれた日々をフューチャーサイダーと共に彩っていこう。全てが”青春”なのだ。これから邁進していく姿をこれからも見守っていこう。そこには素敵なドラマが見られるから。

【セットリスト】
OP映像（Over Fu Ture）
M1 ⻘⾊シルエット
M2 愛⽇和
MC
M3 “エン”カウンターアドベンチャー
M4 フューチャーファイター
M5 初恋チャイダー
MC
M6 TE TO TE（新曲）
M7 存在証明
M8 エアラブ
M9 どんな⻘を
MC
M10 YAKIMOCHI！（新曲）
M11 マジックシック
M12 Gimme a star!!
アンコール
M13 エアラブ

PHOTO:ワタナベタイシ
TEXT:石山喜将

・「TE TO TE」MV