“キミのありふれた日常に、青春を、今。”をコンセプトとし、徐々に勢いが増していっているアイドルグループ「フューチャーサイダー」が、5都市を巡るツアー『ダダダダッシュ!ツアー!』を実施し、10/21にツアーファイナルを東京神田明神ホールで行った。2年前の10/20に同じ会場の神田明神ホールでステージデビューした同グループ。このライブは2nd Anniversaryも重なった特別なライブとなった。様々な想いが詰まったチャイダー(フューチャーサイダーの略称)のこのライブは、アンコールを含む計15曲を披露、全身全霊の熱いパフォーマンスで、ツアーを最高の形で締め括った。そんなライブをレポートにてお届けする。
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デビューから着実に成長し続けるフューチャーサイダーの特別なライブの数日ほど前からSNS等で楽しみにしている投稿が見られた。本公演のチケットは完全ソールドアウト。チャイダーの特別なステージへ期待を抱いている人が多くいた。当日も会場は後ろまで埋まり、ここからもデビューからの成長を感じるポイントだった。会場からは開演前にも関わらず、既に楽しげな声が上がっていた。
開演時間になると、大きな歓声が上がる。まずはオープニングムービーとして本多あおいがタスキをかけて、メンバーが待ち構える神田明神の入り口まで走るものが流れた。
そして、開幕を告げるSE「Over Fu Ture」が流れると、オーディエンスは大きくクラップを開始。さらには大きなMIXも会場に響きわたって、一気に熱が帯びていく。メンバーはこの夏を走り抜けた爽やかなセーラー風衣装を身に纏っていた。
この記念すべきライブの1曲目に選ばれたのは「僕らのプラネット」。今年の夏に初披露したこの曲で見事な歌唱を見せ、早速6人が煌めくほど輝きを放つ。ダンスも楽曲にマッチして存分に成長を感じられるパフォーマンス。それをアシストするかのように大歓声が起こる。メンバーもファンも最初からアクセルを一気に踏んでいく。
続いて、青をテーマにエモく歌い上げて青春の世界観を表現、心を放つナンバー「どんな⻘を」を投下。
そして、青続きとなる、恋心を描く甘酸っぱいナンバー「⻘⾊シルエット」と展開した。どちらも抒情的に歌唱しながら綺麗なダンスを行うことで、会場を彩るような感覚となって心を強く打つ。そして、どんどん魅了されていく。
3曲の披露を終え、自己紹介など最初のMCヘ。ソールドアウトしたことへの感謝を告げるとまたもや大きな祝福の声が上がった。
次のブロックでは「TE TO TE」 でスタート。マイクを通さずアカペラでメンバーとオーディエンスが一緒に歌う、このツアーお馴染みの演出がなされた。楽曲に入っても全員がシンクロさせて歌い、それを見た多くの人から笑顔が溢れた。メンバーとファンが手と手を繋いだこの2年間がどれだけ輝かしい日々だったかを体現するようであり、そしてこれからも手を繋ぎながら躍進すると誓うようだった。
語りから始まった「存在証明」でも美麗に歌い踊りながら、楽曲やグループを通して、理想郷、シャングリラをさらに大きく作り続けると表明。
「夢幻マスカレイド」ではマスカレイドにちなんだベネチアンマスクを目に当て、一人ひとりにスポットライトが照らされた後に楽曲スタート。<君がいれば 実は私たち…最強なんだ!> <君がくれた 好きの数だけ好きをあげる> <私でいれる場所>と応援してくれている人たちがいることで強くなれるし、ここがみんなにとっての居場所であるということを、曲を通して強く述べていた。
そしてこの曲を終えると、メンバーが一旦、ステージから捌ける。この後にそれぞれのインタビュー映像が流れた。内容としては、「このツアーを一言で表すと」や「ツアーを通して今思っていること」などを答えていた。答えは様々でありながらも、このツアーでのファンの一体感を感じたり、ステージで悔しい思いをしたりなど、グループへの真摯な気持ちを言葉にしていた。
そして新たなSEがここから流れるとアナウンスされると観客がどよめいた。
フューチャーサイダーの新SE「Future Express」はタイトルの通り、”未来行き”の列車出発のアナウンスが流れ、爽やかなサウンドへと流れる。カラフルな照明が相まって、ここからの時間の期待感をさらに煽る形となった。メンバーが再登場すると、グループ初のビビットなメンバーカラー衣装を着用していた。最後に「到着いたしました。フューチャーサイダーのライブをお楽しみください」とアナウンスが入り、SEは終わる。
グループとしてもここから新たなブロックが始まる。
新曲でこの日初披露の「メチャイイ!」を展開。”めちゃいい!めっちゃいいじゃん!” “超ラッキー ラッキー” “超ハッピー ハッピー”とアッパーなメロディに乗せてネガティブを吹っ飛ばし、全肯定で包み込むこの楽曲はフューチャーサイダーのメンバー、グループの性格を存分に表している。手足の大きな振り付けもまたより心を躍らす要因となった。明るさMAXの楽曲披露で会場はよりハピネスな空間となっていた。
本編もラストスパートへ。チャイダーの多彩さと力強さを感じるブロックとなる。
キュートさ全開、電子音ピコピコのキャッチーなナンバー「YAKIMOCHI!」ではキュートさと元気さを重ねて繰り出していく。人気の高い「初恋チャイダー」でも6人はラブリーさを醸し出し、みんな振りコピなどをしてテンションをさらに上げる。
「愛 愛 I love you!」では好き?と、可愛らしさや愛を存分に出し続ける。観客のMIXも色濃くなり、ボルテージがかなり高い様子が見られる。
さらにチャイダーは畳みかけていく。
「エアラブ」でも風を感じるほど爽やかながら、活力の漲るアクト。どの瞬間でも輝き続ける「Gimme a star!!」で、メンバーの煽りに応えるように声を出し続けて、熱量はかなり高かった。この「Gimme a star!!」で本編を終えた。
メンバーがステージを去ると、アンコールとしてすぐさまアツい「チャイダー」コールが鳴り響く。
そしてメンバーがアレンジTシャツに着替えて再登場。一言「ありがとう」と伝え、タイトルコールで始まった「マジックシック」では、本編の勢いそのままに大きく盛り上がった。可憐なメンバーに熱い声援を送るファン。まだまだ熱くなる予感がしていた。
記念撮影を経て、次の「愛⽇和」の曲中ではツアーで続けている取り組みを行う。それは、後方の観客がメンバーが掛けていたタスキを観客同士で手渡ししていき、ステージまで届けるもの。それをしながら手を横に振ってシンガロングするなど、みんなが一丸となっていた。ライブ時間が経つに連れて、ボルテージは上昇し続ける。そんなファンの姿を見て、メンバーも嬉しいという感情を乗せて生き生きと踊り、歌う。そんなお互いの関係値がとても良い。タスキは無事にステージまで届けられて、大きな拍手が起こった。
最後のMCでは櫻衣まいがコメントを残した。
櫻衣まい「私たちにとって、この夏は紛れもなく特別な夏になりました。そんな特別な夏を通して、ツアーを駆け抜けることができました。みんなで繋いだタスキを胸にこれから先の未来も駆け抜けていきます!」
そしてこのライブの最後は「ダダダダッシュ!」。最後まで勢いは落とすことなく、活力がある姿を見せ続けた6人。3年目も存分に目一杯走り続けると気持ちを表に出すようだった。このライブの最後の最後までチャイダーの音楽と6人のパフォーマンスに酔いしれ、幸福度が高い時間だった。ラストは6人が肩を組み、ステージに張られたゴールテープを切り、フロアに金テープが発射され、ライブを終えた。
そして映像でフューチャーサイダーからお知らせがされた。タスキを受け取った櫻衣まいがここの神田明神を走り出す。そして、その先として4thワンマンライブの発表がされた。
・2025/3/5 4thワンマンライブZepp shinjuku開催決定
・新曲「メチャイイ!」MV公開
フューチャーサイダー「メチャイイ!」MUSIC VIDEO
https://youtu.be/EiVCoXxHQhk
10/28(月)『メチャイイ!』 各サブスクリプションサービスにて順次配信
https://linkco.re/MHh8ZdCy
・2025/2 アジア圏の国へ遠征決定
詳細は後日発表される。
5大都市ツアーを完走したフューチャーサイダー。そしてこの2年の時を経て、大いなる成長も見せていた。フューチャーサイダーが創り上げる空間はみんなの居場所であるし、そんなみんなと一緒に高みに向かってダッシュを続けていく。3年目もまだまだその勢いは加速を続けるだろう。
【フューチャーサイダー 5都市ツアー2024 ダダダダッシュ!ツアー! ~東京ファイナル編~ 2nd Anniversary セットリスト】
オープニング映像
SE(Over Fu Ture)
M1 僕らのプラネット
M2 どんな⻘を
M3 ⻘⾊シルエット
M4 TE TO TE
M5 存在証明
M6 夢幻マスカレイドインタビュー映像
Future Express(新SE)
M7 メチャイイ!(初披露)
M8 YAKIMOCHI!
M9 初恋チャイダー
M10 愛愛 I love you!
M11 エアラブ
M12 Gimme a star!!
-Encore-
Ec1 マジックシック
Ec2 愛⽇和
Ec3 ダダダダッシュ!
PHOTO:ワタナベタイシ
TEXT:石山喜将